2014年の1.4 東京ドーム大会。
メインイベントに選ばれたのは中邑真輔vs棚橋弘至のインターコンチネンタル選手権試合でした。
長い歴史のあるIWGPヘビー級選手権試合を抑えてのメインイベント。
通常であればIWGPヘビー級選手権試合が東京ドームのメインを飾ります。
しかし手塚社長(当時)の一声で「オカダカズチカvs内藤哲也のIWGPと中邑真輔vs棚橋弘至のインターコンチネンタル戦のどちらがメインイベントにふさわしいかを投票できめよう」
となりインターネット投票が行われました。
それぞれの対戦相手だけではなく、ベルト同士も争うことになった2014年。
このエピソードを書いていきます。
オカダvs内藤のIWGP選手権試合
2013年のG1クライマックスを優勝した内藤選手。
東京ドームでのIWGPヘビー級への挑戦権利書を勝ち取り後はベルトを奪うだけ。
という所に横やりが入ります。
中邑選手と棚橋選手は新日本プロレスを支えてきた選手。
中邑vs棚橋は思い入れのあるカードなのでファン投票でメインを決めようとなります。
結果は
中邑vs棚橋 20422票
オカダvs内藤 11886票
中邑選手と棚橋選手のインターコンチネンタル選手権試合の圧勝でした。
中邑選手と棚橋選手に比べて当時のオカダ選手と内藤選手はまだ若く、カードに対しての思い入れが少なかったんだと思います。
あと、この時の内藤選手は本隊所属にもかかわらず人気がありませんでした。
11.9 大阪大会でドーム大会のカードが決まったんですが、オカダ選手と内藤選手がリングで向かい合ったときはブーイングが起こります。
対して中邑選手と棚橋選手がリングで向かい合った時のお客さんの歓声はすさまじかったです。
中邑選手がマイクで「た・な・は・し」と叫び棚橋選手を呼び込んだ時の期待感ははんぱないものでした。
この時はメインイベントは奪われてしまいましたが、2年後に内藤選手は制御不能となり大ブレイク。
オカダ選手も誰も勝てない強さを手に入れ2018年、2020年には2人は東京ドームのメインイベントを飾ります。
誰も文句を言えないような試合を見せてくれました。
2014年にドームのメインを取り上げられるという挫折を味わうことで2人は成長したんだと思います。
中邑選手と棚橋選手のドーム大会
メインイベントを奪う形となった中邑選手と棚橋選手。
この2人も若いころにドーム大会のメインイベントを奪われた経験がありました。
2004年 11.13 大阪ドーム大会。
新日本プロレスはメインイベントに棚橋弘至vs中邑真輔というカードを組みますが、アントニオ猪木さんの介入でカード変更。
棚橋選手は天山選手とタッグを組み川田利明・小川直也組のハッスル軍団と対戦。
中邑選手は中西選手とタッグを組み藤田和之・ケンドー・カシン組との試合に変更させられました。
2002年入門の中邑選手と1999年入門の棚橋選手という若い2人にドーム大会のメインを任せようとしたんですが、集客的に厳しかったんだそうです。
「ドームのメインを奪われた」という悔しさをへて、インターコンチネンタルベルトでドームメインを飾る。
自分が育てたベルトで、歴史あるIWGPヘビーに勝利する。
たまらない喜びですよね。
この2人の歴史を「ゼロ年代 狂想のプロレス暗黒期」という本を読み、知る事が出来ました。
G1クライマックスが始まる前の暇な時間に読書の楽しさを感じれてよかったです。
そんな感じで。
でわ!