2022年 1.5 東京ドーム大会メインイベント。
オカダ選手vsオスプレイ選手の1戦は、真のIWGP世界ヘビー級チャンピオンを決める試合でした。
IWGP世界ヘビー級の歴代チャンピオンは
初代 飯伏幸太
2代 ウイル・オスプレイ
3代 鷹木信悟
4代 オカダカズチカ
です。
1.4ドーム大会で鷹木選手から勝利したオカダ選手が現在のチャンピオン。
鷹木選手がチヤンピオン時代に物言いをつけたのが、2代目チャンピオンのオスプレイ選手です。
自らIWGP世界ヘビー級ベルトを用意し、真のチャンピオンを名乗っていました。
この試合に勝った方が真のチャンピオン。
どちらにとっても負けられない試合です。
オスプレイ選手のねらい
鷹木選手との試合で首を負傷し欠場した、当時チャンピオンのオスプレイ選手。
欠場中にベルト返上となりました。
この決定に物言いを入れたことで、IWGP世界ヘビー級ベルトが2本あるというハチャメチャな展開へと進んでいきます。
8月のNJPW STRONGにサプライズ参戦し、自身のIWGP世界ヘビー級ベルトを披露。
成田選手や海野選手と非公式ながら防衛戦を重ねて、東京ドーム大会に乗り込んできました。
この件で重要なのは、オスプレイ選手がチャンピオンを名乗ったことで鷹木選手との因縁が生まれたことです。
本来ベルトを返上したら、タイトルマッチから遠ざかります。
飯伏選手や内藤選手クラスのレスラーなら「復帰→即挑戦」という流れもありますが、オスプレイ選手だと厳しいです。
G1クライマックスで優勝するorチャンピオンの鷹木選手から直接勝利するという正規のルートで挑戦権を奪うことになります。
そんなのしゃらくせえ!
と思ったのかは分かりませんが、オスプレイ選手は違った方向から東京ドームのメインイベントを勝ち取ります。
まず、ベルトを作る。
次にベルトを巻いて「俺が真のチャンピオン」と名乗る。
NJPW STRONGのビッグマッチでアピールしたことで、オスプレイ選手は世界中にチャンピオンだとアピールできました。
これには鷹木選手をはじめ、新日本プロレスのレスラーも反発。
賛否両論が巻き起こります。
自身はアメリカで試合をこなしているのに、日本では「オスプレイベルト問題」として話題を集めている。
炎上商法に近い作戦です。
チャンピオンとしての実績作りも行います。
成田選手・海野選手とタイトルマッチをし防衛に成功しました。
11月のアメリカ大会にオカダ選手が出場。
そこにオスプレイ選手も駆けつけ、一気に東京ドームのメインイベントを手に入れてしまいました!
さすが帝国の支配者です。
ベルトを作るという行動を起こしたことで、東京ドームのメインイベントを手に入れる。
がむしゃらに動くことの大事さを、オスプレイ選手は教えてくれました。
試合内容も素晴らしい
復帰したのに、なぜ日本に来ない?
G1にも出ないで、東京ドームのメインイベントになぜ立てるんだ?
という苦情は山ほど来たと思います。
それをオスプレイ選手は試合内容で黙らせました。
まずは場外の鉄骨からの「ラ・ケブラーダ」
ありえない高さからオスプレイ選手は落下します。
この技はジュニア時代にも見たことがあるんですが、その時よりも体重が増えています。
以前の試合ではKUSHIDA選手・ヒロム選手・マーティ・スカル選手の3人が下で受け止めましたが、今回はオカダ選手一人です。
怪我のリスクが何倍もある状況でぶっ飛んで来たんですよ!
完全に「人外」です。
そしてオカダ選手のフィニッシュ技。
「レインメーカー」に対しての、カウンターのバリエーションが凄かったです。
自分を襲う右腕に回転を合わせての「スパニッシュフライ」
同じ原理でバク中してからの「ジャンピングパワーボム」
カウンターでオカダ選手をマットに叩きつけると同時に、フォールに行けるという技のチョイス。
ごちゃごちゃ行ってくる外野を、試合内容で黙らせました。
この対決を見れてよかったです!
おわりに
シングルマッチ3連敗のユナイテッド・エンパイア。
次は何を狙うんでしょうか?
まだ日本で披露していない選手もいます。
オスプレイ選手は新日本プロレスで戦うと宣言しましたが、日本にいるのかSTRONGのリングに行くのかは不明です。
かなり気になります!
そんな感じで。
でわ!