NJPW STRONG エピソード24
メインイベントは成田選手とニューフェイスのベイトマン選手。
久々の成田選手のシングルマッチです。
この試合の解説で柴田選手が「成田選手は若手同士のシングルマッチの経験が足りない」
と、コメントしていました。
前にも「ヤングライオン同士のシングルマッチは大事」みたいなことを言っています。
その時は意味が分からなかったんですが、成田選手の試合を見て「この事か!」と、納得してしまいました。
今回はヤングライオンについて書いていきます。
成田選手の日本時代 前期
成田選手のヤングライオン時代を前期と後期に分けてみました。
2017年に行われたヤングライオン杯では
北村選手 川人選手 岡選手 海野選手 八木選手 成田選手が出場。
今と比べてヤングライオンの人数が多いです。
この時代は北村選手が主役。
「ホントにヤングライオンか?」というツッコミが飛び交う肉体。
筋肉だけならトップ選手と引けを取りません。
「NEVER無差別級に挑戦!」と、言われても納得してしまいます。
成田選手はまだまだ陰に隠れた存在。
北村選手の存在感が凄かった時代でした。
成田選手の日本時代 後期
先輩が海外に行き成田選手にスポットライトが当たりだします。
2019年ヤングライオン杯では
海野選手 成田選手 辻選手 上村選手が出場。
成田選手もスーパージュニアに参戦しますが、海野選手のインパクトが凄かった時代です。
ニュージャパンカップ1回戦で棚橋選手と試合。裁くレフリーは海野レフリー。
G1クライマックスではジョン・モクスリー選手のセコンドに抜擢(モクスリー選手とシングルマッチも行いました。KENTA選手が羨ましがりそう)
成田選手もシングルマッチの経験は積むんですが、ほとんどが格上のレスラーとの試合です。
コロナウイルスで世界中がパニックになる前の新日本プロレスは選手の人数が多く、キャリアのある選手でもシングルマッチを組まれることはまれでした。
選手権試合、ニュージャパンカップ、スーパージュニア、G1クライマックス、とんでもない因縁がある2人。
それ以外は複数人でのタッグマッチです。
3対3、4対4、5対5の試合で成田選手は経験を積みます。
選手層が厚い事の弊害
大人数での試合では1人のレスラーにダメージが集中しない。
というメリットがあります。
同じ20分という試合時間でも、2人で試合をするのと4人でするのとでは蓄積するダメージが違うはずです。
5対5の試合は、言葉は悪いですが「楽できる」試合でもあります。
体が資本のレスラー。
長い選手生活を考えたら、受けるダメージは少ない方が良いに決まっています。
参戦する選手の多い新日本プロレスでは試合をする選手をローテーションで回し、「ここぞ」というシングルマッチですべての力を出し切る。
またタッグマッチでダメージを抑えながら試合をこなしていく。
という流れができています。
このように試合日程にメリハリがないと身体は持ちません。
毎日が1.4のメインイベント。1.5のメインイベントのテンションで試合をしたらレスラー生命は短いはずです。
ただ、大人数での試合は「責任感」みたいなものが付きづらいデメリットもあります。
シングルマッチは2人しかいません。
試合がつまらなければ、バッシングは全て自分に来ます。
人数が多ければ多いほど責任は薄くなるでしょう。
ヤングライオンならなおさらです。
基本的には先輩レスラーの前哨戦に駆り出され、主役になることはありません。
この「主役になる経験の少なさ」が成田選手の試合に出てしまっていました。
明らかにベイトマン選手の攻撃を受ける回数が多すぎです。
遠慮があったんでしょうか?
試合には勝ったんですが、面白い試合ではなかったです。
試合内容で言えば現在のヤングライオン。
辻選手、上村選手、ゲイブ選手の試合の方が面白いです。
この3人はシングルマッチが多く組まれています。
先輩とではなくヤングライオン同士での試合なので遠慮もありません。
第一試合をヤングライオン同士で盛り上げる!
という責任感があるように感じます。
柴田選手も「練習でこの経験のなさを埋める」と言っていました。
これはシングルマッチの数をこなすしかないですよね。
NJPW STRONG で試合を増やしてほしいです。
これからの成田選手の変化に期待です。
そんな感じで。
でわ!
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