この4人の戦いは長いストーリーでした。ドラマチックな戦いではなく「鈴木軍の鈴木軍による鈴木軍の為の戦い」でした。
結果的には鈴木軍いちばーんな戦いを振り返ってみようと思います。
きっかけは後楽園
IWGPタックチャンピオンのGOD(タマ・トンガ、タンガ・ロア組)にゴールデンエース(棚橋・飯伏組)が挑戦した2・21後楽園ホール。ヒール全開のGODになんとか勝利し、コロナウイルスの感染に怯え不安な日々を送るファンに「プロレスを見てる時だけは楽しんで下さい!」とエールを送る棚橋選手。
ファンの幸せな空間をぶち壊したのは、今回の主役デンジャラスデッカーズ(タイチ・ザック組)
試合後のゴールデンエースをボコボコにし(ライガーさんいつもどうりキレる)観客の罵声を一身に浴び(まだ観客も声を上げて応援できた)悠々と去っていくデンジャラスデッカーズ。
まさにヒールレスラーそのものである。
自粛明けのシングルマッチ
その後、世界中が緊急事態となり「外に出るな」「お店を開けるな」「不要不急のプロレスをするな」と自粛期間に入る。
新日本プロレスも活動自粛期間をへて6月にニュージャパンカップ(NJC)で復活する(プロレス見れてありがとう)
6・22NJCの1回戦で棚橋vsタイチが実現。試合開始前にコーナーの上にいる棚橋選手を、パワーボムでぶん投げ奇襲成功。セコンドのDOUKI選手の活躍もあり優位に試合を進める。
「1人はみんなのために」という素晴らしい言葉があるが、それを実践しているのが鈴木軍である。「DOUKIはタイチのために」反則を繰り返しタイチ選手が見事に勝利。まず棚橋選手を始末する。
7・1NJC2回戦ではタイチvs飯伏の戦い。タイチ選手のセコンドにザック選手が、飯伏選手のセコンドに棚橋選手がつくという「全然シングルマッチじゃねーじゃん」という戦い。
当然ながらお互いのセコンドが介入する戦いになり荒れた試合に。後半ザック選手のサポートを受け、こっそりと仕込んだ「アイアンフィンガー」が炸裂。飯伏選手が地獄に落ち、タイチ選手が「ゴールデンエース」に2連勝!
文句なしでIWGPタックの挑戦権を得る。
決戦は大阪城ホール
タイチ選手の反則攻撃になまらストレスの溜まった「ゴールデンエース」7・12大阪城ホールでレスラーとしての格の違いを見せるはずが逆に返り討ちにされてしまう。
「ゴールデンエース」の弱点は棚橋選手の膝である。が、「デンジャラスデッカーズ」はこの試合、棚橋選手の首を集中攻撃する。確実に棚橋選手にダメージを与え、ここ一番でタイチ選手が雄たけびをあげる!(飯塚さんが乗り移ったかと思った)
またもや「アイアンフィンガー」が飯伏選手に炸裂しノックアウト。棚橋選手のことを羽交い絞めにし、ザック選手が受け身の取れない棚橋選手の膝ををドラゴンスクリューで完全に破壊する(これはもうひどい)
ボロボロの棚橋選手にとどめの天翔ザックドライバー。
見事に「デンジャラスデッカーズ」がベルトを戴冠し、安全のためセコンドにつかないあべみほさんは画面を見ながら歓喜し、解説のライガーさんの怒りは爆発寸前の最高な夜となりました。
後編へ続く。
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