ジュニアタッグ挑戦者のヒロム選手が怪我でで欠場。
すかさず名乗りを上げたのは前タッグ王者の2人でした。
1.23大田区大会でベルトを奪われた2人のリマッチが始まります。
ヒールvsヒール
BULLETCLUBと鈴木軍の試合。
ヒールvsヒール。悪者vs悪者という構図です。
人間というのは不思議なもので、敵対する2人がいた場合どちらかが正義。
もう片方を悪と決めつけてしまいます。
正義を決めるのは人それぞれですが、自分と共通点が多い。価値観が合う人を正義と認める事が多いです。
現在のプロレスでいえば、棚橋選手やオカダ選手が正義です。
爽やか、反則攻撃をしない(厳密にいうとあまりしない)マイクアピールが上手、イケメン。
これらが正義の条件になります。
反対に反則三昧、人をイライラさせる行動、傍若無人な態度のレスラーは悪になります(ここからはヒールと表記します)
例を出すとジェイ・ホワイト選手、ファンタズモ選手、タイチ選手はヒールでしょう。
ヒールというのは、時代ごとに少しずつ変化します。
過去を遡ると自国レスラーが正義。他の国から来たレスラーを悪としていました。
第2次世界大戦後はアメリカの敵国であった日本人やドイツ人はヒールとされています。
ジャイアント馬場さんもアメリカ時代はヒールとして活動していたそうです。
自分と違う人種はヒール。資本主義社会の国からしたら共産圏の国はヒール。キリスト教を信仰している国から見れば異教徒が多い国はヒールでした。
アメリカと旧ソ連の冷戦が終わると、世界のグローバル化が進みます。
海外旅行もしやすくなり、インターネットが発達すると世界とつながりながら日々暮らしています。
そんな価値観の多様な現在では「それぞれの正義」と「それぞれの悪」ができてきます。
自分と価値観が合う。単純に好きなレスラーが正義になる時代です。
そしてその価値観は時間や場所によってすぐに変わります。
例えば鹿児島で飯伏選手と棚橋選手の試合が行われるとします。
飯伏選手は鹿児島出身なので飯伏選手が正義。棚橋選手はヒールとなります。
同じように新潟で飯伏選手とSANADA選手が試合をしたら飯伏選手はヒールとなるでしょう(SANADA選手は新潟出身)
昨日までは正義だったレスラーも条件が変わればヒールとなります。
試合と関係ないことを散々書きました。
何が言いたいかっていうと、前回の選手権試合ではヒールとして振舞った鈴木軍タッグ。
この試合ではベビーフェイスになったってことです!
プロレスIQが高い
前回の選手権試合は大荒れでした。
海野レフリー、浅見レフリーがノックアウトし、佐藤レフリーもギリギリ生き延びた試合(試合後KOされますが・・)
反則三昧の試合を石森&ファンタズモ組が制します。
この試合はファンタズモ選手の必殺の右足を1点集中で攻めます。
ファンタズモ選手のスーパーキックを喰らったら1発でノックアウト。
理にかなった攻撃です。
BULLETCLUBチームも序盤はデスペラード選手の背中をひっかきますが、中盤からは技術戦に。
前回の試合とはテイストが違ういい試合になってしまいました!
悪いことをしなければ全員がトップレスラー。
いい試合になってしまうんですね。
最後はファンタズモ選手のスーパーキックを、石森選手の頭にヒットさせるという金丸選手の奇策。
石森選手はファンタズモ選手の恐ろしさを身をもって感じました。
完全にノックアウトの石森選手は万事休す。
デスペラード選手に3カウント奪われました。
ジュニアタッグに返り咲いたデスペラード選手と金丸選手。
試合後のデスペラード選手のマイクは是非聞いてほしいです!
そんな感じで。
でわ!
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