この2人はライバルです。
この2人でなければいけない。この2人でないと出せない空気があります。
スポーツでの「日本vs韓国」
歴史上の人物では「宮本武蔵vs佐々木小次郎」
スマホだと「アイフォンvsアンドロイド」
「きのこの山vsたけのこの里」も永遠のライバルです。
「高橋ヒロムvsエル・デスペラード」この2人にしか出せない空気を感じた試合でした。
今できる試合
11.18 後楽園 スーパージュニア公式戦
高橋ヒロムvsエル・デスペラード
勝者 エル・デスペラード
お互いに愛し合っている2人。「愛=信頼」と解釈すればこの試合は信頼関係で成り立っています。
試合開始早々の場外戦。
鉄柵に「これでもか!!」と叩きつけます。
2年前のスーパージュニアで初めてのシングルマッチをしたときは、お客さんをどかして椅子に叩きつける。場外の壁にぶん投げる。
観客席の通路を猛ダッシュして「ドロップキック」もかましてました。
後楽園ホールの空間をフルに使ったプロレスを見せてくれましたが、2020年現在観客席を使ったプロレスは禁止されてるはずです。
それでも鉄柵を使い、今できる「激しいプロレス」を見せてくれました。
リング内でもコーナーパットを外し(矢野選手の得意技)むき出しの金具にお互いを叩きつけてます。
あまりにも危険な攻撃ですが、「デスペなら大丈夫だろう」「ヒロムなら大丈夫だろう」とお互いが信頼している様に見えました。
2人の価値観とライガーさんの価値観
試合を決めるにあたってヒロム選手は「真っ向勝負」で勝ちたかったはずです。
石井選手や後藤選手のような「最高」なフィニッシュに持っていく。
一方でデスペラード選手は「鈴木軍」です。どんな手を使ってでも勝利する。「結果」を求めます。
試合後半2人が「エルボーの打ち合い」になりました。
デスペラード選手がヒロム選手の土俵に乗った形になります。
この時に解説のライガーさんが
「デスペラード選手撃ち合わない方がいい、一方的に攻めた方がいい」
とコメントしてました。
ヒロム選手のひざを攻めていたデスペラード選手。
ライガーさんの目には「ヒロム選手の膝は限界だから今攻めたら勝てる」と映ったんでしょう。
実況の村田アナの「ヒロム選手を熱くさせて」というコメントに対してもライガーさんは「勝たなきゃ意味ない」と厳しく言い切りました(ミラノさんは謎の沈黙)
「結果が全て」ライガーさんの勝負師の一面が少し見えました。
デスペラード選手が椅子を持ち出すと、ヒロム選手が
これでいいのか?打ってこい!
と問いかけます。
ヒロム選手の膝は限界で、少しでも回復するために「打撃の打ち合い」に持ってこうとしました。
デスペラード選手は「これでいいのだ!」と椅子でひざをメッタ打ちにします。
どんな手を使ってでも勝利する。デスペラード選手の土俵です。
フィニッシュは「ヌメロ・ドス」で膝を締め上げ「ギブアップ」
デスペラード選手が勝利しました。
試合後もライガーさんは
デスペラードはあくまでもデスペラードとして戦った
と「結果を出した」デスペラード選手を評価したように見えました。
ライガーさんの結果にこだわる非情さ。
2人の殺伐したライバル関係。
何か凄い試合を見てしまいました。
そんな感じで。
でわ!
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