ニュージャパンカップUSAの決勝カードが決定。
残り1試合で初代STRONG無差別級王座が決まります。
今回は準決勝の感想を書いていきます。
リオ・ラッシュvsブロディ・キング
大きいことは良い事だ。
言葉通りの試合でした。
168㎝ 72㎏ のリオ・ラッシュ選手。
196㎝ 129㎏ のブロディ・キング選手。
体格差がエグイっす!
リオ・ラッシュ選手は体格差をテクニックの差で埋めないといけないのですが、差は埋まりませんでした。
試合序盤こそスピーディーな動きで翻弄。
場外へブロディ・キング選手を追いやり、渾身のトぺ・スイシーダ。
を、空中で捕獲されました。
この捕獲で一気にペースがブロディ・キング選手へ。
パワーを存分に活かした攻撃で攻めまくります。
一方的な試合でした。
フィニッシュの「ゴンゾボム」でリオ・ラッシュ選手の脳天がマットに刺さり万事休す。
ブロディ・キング選手が決勝にコマを進めます。
リオ・ラッシュ選手は、トぺ・スイシーダが捕獲されるイメージできなかった。
ここで狂った試合プランを、最後まで修正できなかったのが敗因でした。
デカい選手の恐ろしさが改めて分かった試合でしたね。
トム・ローラーvsヒクレオ
こちらの試合も体格差がありましたが、トム・ローラー選手がうまいこと丸め込み。
リングの内外問わずヒクレオ選手の足関節を攻める。
場外20カウントの反則勝ち狙いと見せかけ、スモールパッケージホールドで3カウント。
技ありの勝利でした。
この試合の解説で棚橋選手と柴田選手が「STRONGの選手はセオリーが通じない」というコメントが印象的でした。
日本の試合にはトレンドがあり、第1試合からメインイベントまで試合展開が似てきてしまう。
こういう展開ならこうなる。というのがある程度出来上がっているという事です。
選手権試合を例に出すと
序盤 グラウンドの攻防
中盤 場外戦
終盤 気持ちのこもった打撃戦
そして大技の切り返しを制した方がフィニッシュ。
選手ごとに個性は出すんですが、このような試合フォーマットがあるようにも見えます。
「ファンが期待している試合はどんな試合だ?」
という問いを考え続けた結果この様なフォーマットになった事でしょう。
いっぽうの STRONGは無観客試合です。
ファンの声援がリング上の選手には届きません。
応援もされなければブーイングも飛ばないので、ファンの目を気にせず試合に集中できます。
という環境なので自分がやりたいプロレスができるって事を話していました。
選手ごとにオリジナルな動きが生まれやすい状況をうまく使い、やりたい技の精度を上げる。
実際の観客のリアクションがわからないというデメリットもありますが、人の目を気にせずに技を試せるのは良い事だと思います。
プレッシャーをかけられると、いいパフォーマンスは出来ませんからね。
日本で戦っている選手が STRONGの選手と試合をしたときは戸惑うんだと思います。
日本のフォーマットを無視した試合をしてきますから。
完成度が高い新日本プロレス。
何やってくるかわからない NJPW STRONG。
対抗戦が見たいです。
そんな感じで。
でわ!