トム・ローラーvsクリス・ディッキンソン
STRONG無差別級選手権試合。
トム・ローラー選手がディッキンソン選手の挑戦を退け、STRONG無差別級のベルトを防衛しました。
関節の取り合い。打撃戦。気持のこもったプロレス。
STRONG史上1番の試合です!
この試合の感想を書いていきます。
UWFのような試合
試合序盤は関節の取り合い。
解説の棚橋選手と清野アナウンサーが「まるでUWFの試合みたい」と盛り上がってました。
私はUWFの試合をほとんど見たことがないのでこの2人程テンションは上がってませんが、グラウンドでの関節の取り合いは見ごたえ十分。
今の新日本プロレスの試合で「アキレス腱の取り合い」はまず見れません。
ニュージャパンカップ終了後のリングでユニットから追放されたディッキンソン選手。
THEプロレスという追放劇からのファーストコンタクトがねちっこいグラウンドプロレス。
振り幅が凄いっすね。
トム・ローラー選手のセコンドには、ライムライト選手とクレイトス選手がついています。
セコンドを介入させて一気に攻める事も出来ましたが、トム・ローラー選手はグラウンドの試合を選択しました。
新日本プロレスのサイトでディッキンソン選手のインタビューが掲載されています。
このインタビューの中で
『NJPW STRONG』のリングでは、じつはあまり無駄な動きをしていないかもしれない。普段より技数も少ないけど、一つ一つの技を最大限に活かそうとしているんだ。
俺自身が格闘家としてどのくらいのレベルにいるのかを知りたい。サブミッションが得意なシュートレスラーとしてどれだけ進化したかを世界に証明したいんだ。
とコメント。
このインタビューをトム・ローラー選手がチェックしたかどうかわかりませんが、この2人が見せた試合はディッキンソン選手が見せたいプロレスだったように思います。
アキレス腱固めと足4の字固め。
高速のジャーマンスープレックスに雪崩式ブレーンバスター。
気持のこもったチョップ。
見せ場を作ったディッキンソン選手ですが、最後はトム・ローラー選手のスリーパースープレックスで3カウント。
試合中盤からスリーパーで攻め続けたトム・ローラー選手の粘り勝ちです。
打撃のテクニック、身体の一部を特定して攻撃すること、明確な戦略を持つこと。無観客の時は、こういったことがすごく重要なんだ。
とコメントしていたディッキンソン選手。
スリーパーで首を攻撃し続けるという戦略を、トムローラー選手にやられてしまいました。
見応えのあるとてもいい試合でした。
挑戦者カール・フレドリックス
バックステージコメント中に乱入したフレドリックス選手。
ベルトに挑戦表明しました。
防衛したらすぐに挑戦者が現れる。
この流れは良いと思います。
ニュージャパンカップには参加していないフレドリックス選手ですが、ポテンシャルはすばらしいです。
LA道場で柴田イズムを叩き込まれたフレドリックス選手。
柴田選手の「PK」を受け継いでしまったトム・ローラー選手。
スリーパーからのPKをどちらが先に決めるかの勝負ですね!
そんな感じで。
でわ!