匠 矢野通
11.7 大阪 KOPW争奪戦
矢野vsザック
勝者 矢野通
特別ルール「ノーコーナーパットマッチ」という事で安全パットが外された状態で試合をします(吉野家、はなまるうどん等のスポンサーは納得したのでしょうか?)
コーナーに振られるとむき出しの金具が背中に当たり「大ダメージ」です。
このルールについて考えてみたんですが、純粋なレスリングをすればコーナーパットのあるなしは関係ありません。
グラウンドでのフォールを狙ったり、関節を決めてギブアップを奪えば勝利です。
ただ、相手をコーナーへ叩きつければ「大ダメージ」
「より楽をして試合に勝つことができる」という邪念が出て、自分の試合のペースが狂ってしまうと、相手に足元をすくわれかねない。
という「ハイリスク・ハイリターン」な戦いにも見えます。
「Go Toキャンペーン」をやっていて旅行が安いからと言って遊んでばっかいると、結果的に予算がオーバーして「家計が苦しくなる」というような罠ともとれます(ご利用は計画的に)
なのでこの試合は「どれだけペースを崩さず試合ができるか?」という自分との闘いになります!
この「コーナーパットキャンペーン」をうまく使ったのはザック選手です。
矢野選手をガンガンコーナーにぶつけて大ダメージを与えることに成功。
かたやザック選手は1度しかコーナーにぶつかってません。
必殺の「ヒールホールド」も決まり完全にザック選手が有利な試合です。
が、矢野選手が「匠」の技を見せます。
場外でフェンス越しに技を掛けあうというテクニシャン対決でザック選手の靴紐をいつの間にか結んでしまいます(カメラマンが捉えてました)
ザック選手は全く気づいてません。
場外カウントが数えられる中、矢野選手がリングに戻ります!
フェンスに絡まった状態で動けないザック選手はリングアウト負けを喫しました。
匠の戦いです。
この試合のルールを上手く利用したのはザック選手でした。
ただ、矢野選手は「どういう勝ち方をするか」というゴールがあり、そこから逆算したら「コーナーパットキャンペーン」は使わなくても「勝てる」と判断した。
そんな戦いでした。
匠 矢野通恐るべし。
シンプルにシンプルな試合
11.7 大阪 NEVER無差別級選手権試合
鈴木みのるvs鷹木
勝者 鷹木信悟
1つ前の試合が頭を使う試合だったので、この試合のシンプルさがとても良かったです。
お互いがお互いを削りあう。
殴られたら殴り返し、蹴られたら蹴り返す。
そんなシンプルな試合でした。
こんな試合があるからこそ「トリッキーな試合」が耀き、トリッキーな試合が多いからこそ「シンプルな試合」が輝くんだと思います。
1つの興行の中で絶対に必要な試合です。
今日も鈴木みのる選手の「エルボー」は素晴らしかったです。
鈴木選手のエルボーを見るためにプロレスを見ている。
大げさではないと思います。
そんな感じで。
でわ!
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