試合終盤にオスプレイ選手がヒドゥンブレイドを決めた瞬間鳥肌が立ちました。
「飯伏が負けるんか!!」
ストームブレーカーで3カウント。
ウィル・オスプレイ選手が新設されたIWGP世界ヘビー級のベルトを奪取。
新日本プロレスの頂点に登り詰めました!
世界に見せる試合
新しいベルトがお披露目され、初めて行われた選手権試合。
飯伏選手とオスプレイ選手の試合は新日本ワールドを通して世界中に発信されます。
新日本プロレスの伝統あるベルトがリニューアルされたことは、世界中のプロレスファンに知れ渡っている。
初めてのタイトルマッチはかなり注目されていたはずです。
その試合を任された2人のレスラー。
This is 新日本プロレスという試合を見せてくれました。
試合序盤のグラウンドでの攻防。
ジュニアヘビーの選手が見せるようなスピード感。
気持ちがこもった激しい打撃。
相手の技をカウンターで切り返すテクニックはとんでもない技術でした。
試合終盤のオスプレイ選手の真空跳び膝蹴りは、動きが速すぎてカメラが追い付いてません。
それでも「勝つのは飯伏選手だろう」と予想していたのでオスプレイ選手が3カウント取ったのにはビックリしました。
オスプレイ=世界
オスプレイ選手はユナイテッド・エンパイアの領主。
イギリスの団体「RPW」のブリティッシュヘビー級のチャンピオンです。
他団体のチャンピオンが新日本プロレスで管理をしている
ニュージャパンカップ
IWGP世界ヘビー級
を奪っていった事になります。
まさにワールドワイドなレスラーになりました。
この日エンパイアに新加入したアーロン・ヘナーレ選手に対しても「このユニットに入って良かった」と思わせる活躍ぶりです。
ベルトが流出(と言っていいのでしょうか?)した新日本プロレス側は
鷹木信悟・オカダカズチカの2人が挑戦するもよう。
鷹木選手はレスリングどんたく。
オカダ選手は5月の横浜スタジアムか東京ドーム大会での挑戦になりそうすね。
ジェフ・コブのファインプレー
試合後にコブ選手が、敗者の飯伏選手にトドメとなる島流し。
会場の空気を一変させる一撃。
私はこの攻撃をファインプレーだと感じました。
オスプレイ選手は現在チョイヒールなレスラー。
BULLETCLUBほど悪くはないが、神を否定する悪さがあります。
ただ、新日本プロレスに対しての敬意はめっちゃあるんですよね。
スーパージュニアを初めて優勝したときは子供のように喜び、IWGPジュニアを初戴冠した時は「俺が勝ったのか?信じられない」という表情を見せてくれました。
鷹木選手との激闘を制したスーパージュニアの決勝でも鷹木選手に感謝し、G1クライマックスで棚橋選手に勝利した時もとてもうれしそうでした。
オスプレイ選手は新日本プロレスの歴史に自分の名前が刻まれる事に対して喜びを覚えています。
当然IWGP世界ヘビー級のベルトを巻く事は至福の時間でしょう。
飯伏選手に勝利し、リングに横たわり天井をジッと見つめる。
セコンドのオーカーン様に声を掛けられ笑顔を見せます。
海野レフリーから勝ち名乗りを受けると素直な感情が爆発し、コーナーマットに向かい涙を流しているようにも見えました。
この光景を見たコブ選手が咄嗟に動きます。
飯伏選手を無理やり起こしトドメのツアー・オブ・ジ・アイランド。
この攻撃は飯伏選手にではなくオスプレイ選手に向けての喝のように思えます。
「お前は偉大なる領主だ」
「堂々としろ!」
若きリーダーに向けて帝王学を教える先輩のようなコブ選手。
ユナイテッド・エンパイアのユニットイメージを崩しかねないオスプレイ選手の素直な感情を、コブ選手の攻撃で「神殺し」のユニットという非情なイメージに戻しました。
飯伏選手はかわいそうですがコブ選手のナイスプレーです。
あの一撃がなければオスプレイ選手の初戴冠という感動の空気で終わるところでした。
「侵略者」「神殺し」のユニットが感動を生むわけにはいきません。
ユナイテッド・エンパイアの侵略はまだまだこれからです。
そんな感じで。
でわ!