5.3 福岡大会で棚橋選手とジェイ選手のNEVER選手権試合が行われます。
ジェイ選手が凱旋帰国したのが2017年11月。
翌年の東京ドーム大会で棚橋選手が保持するIWGPインターコンチのベルトに挑戦。
2019年の2月にはIWGPヘビーのベルトを賭けて棚橋選手と戦いました。
今回はこの2試合を見返し感想を書いていきます。
IWGPインターコンチ選手権試合
2018 1.4 東京ドーム大会。
凱旋試合がこの舞台で相手が棚橋選手。
しかもインターコンチの選手権試合。
ライガーさんがジェイ選手の事を天才と評価してましたが、今思うとその通りです。
26歳でIWGPヘビーのベルトを戴冠。
マディソン・スクエアガーデンのメインイベントをつとめる。
インターコンチ・USヘビーのベルトも巻き、G1で優勝した飯伏選手が保持していた権利書も強奪しました。
そのジェイ選手のスタートがこの試合です。
帰国したばかりで、ユニットに所属していない状態のジェイ選手。
もちろん外道選手もいません。
髭もなく若々しい印象ですが、試合も若いです。
現在のような相手にペースを握らせないスタイルではなく、正面からぶつかっています。
関節技で試合を組み立てていました。
この試合では膝に不安のある棚橋選手の方が、ジェイ選手の攻撃をスカす場面があったほどです。
ヒールレスラーとして帰国したので場外での膝攻めなど悪いこともしますが、まだまだ好青年の印象が強い試合。
試合中盤コーナートップに立ったジェイ選手に対し、ゴロゴロ転がって攻撃をスカした棚橋選手に笑いました。
IWGPヘビー級選手権試合。
凱旋帰国から1年ちょっと。
2019年2月の大阪でジェイ選手はIWGPヘビーのベルトを戴冠。
2018年のジェイ選手は物凄い勢いで結果を出します。
冬の札幌でUSヘビーのベルトを戴冠。
G1ではオカダ選手・棚橋選手から勝利(矢野選手をリスペクトするような金的攻撃をマスター)
2019年の東京ドーム大会でオカダ選手に再び勝利。
満を持してのベルト挑戦です。
鬼に金棒、ジェイ・ホワイトに外道。
外道選手がセコンドについたジェイ選手は、相手の嫌がる事しかしません。
試合開始早々リングからエスケープ。
棚橋選手の膝を執拗に攻撃。
相手の攻撃をスカしてペースを渡しません。
外道選手がちょっかいを出し相手の集中力をそぎ、カウンターのブレードランナーで3カウントという必勝パターンが出来上がりました。
試合終盤、棚橋選手に押されていたジェイ選手。
ハイフライフローで飛んで来た棚橋選手をとっ捕まえてブレードランナーを決めたシーンは見事。
3カウントの瞬間鳥肌が立ちました。
2人の働き方
プロレスラーにとって働くとは試合をする事。
棚橋選手とジェイ選手の労働に対する考え方は大きく違います。
今まで疲れた事のない棚橋選手は試合に出続けます。
連続出場・皆勤賞・ブログ毎日更新の様に1つ1つ積み上げていき、価値を高める考え方です。
以前チャンピオンだったケニー・オメガ選手が、シリーズを欠場した時も不快感を露にしました(ケニー選手は怪我してないのに欠場したので)
おそらく試合欠場は最後の手段。
怪我でどーしても出れないときの手段と考えてます。
いっぽうのジェイ選手はコンスタントに休みます。
年間最大のイベント 1.4 東京ドームを欠場。
ドームで敗戦したら精神的に疲れて欠場。
どんたくシリーズも選手権試合まで試合をしません。
おそらくジェイ選手はコンディションを整えながら休んでます。
連日試合をこなす棚橋選手を、新日本ワールドで見ながらジムで鍛える。
体調を整え試合に臨む作戦ですね。
プロレスラーとしてどっちがいいのかは分かりませんが、コンディションはジェイ選手の方が抜群に良いはず。
昭和から平成に見られた「気合い」「根性」で臨む棚橋選手。
働き方改革を実行中のジェイ選手。
2人のイデオロギーが福岡でぶつかります。
そんな感じで。
でわ!