有田と週刊プロレスとの「雪の札幌テロ事件」の回をを見ました。
今までネットの記事や古い雑誌で読んだことがあり、何があったのかは知っていました。
今回ブログを書くために初めて映像を見てみたら、完全に「放送事故」でしたね。
現在のプロレスだったら絶対にありえない興行です。
感想を書いていきます。
藤原喜明が長州力を襲撃!
1984年 2.3 札幌大会。
メインイベントはWWFインターナショナル・ヘビー級選手権試合。
チャンピオンの藤波選手に長州選手が挑戦する試合です。
長州選手の入場を取り囲む観客。
その中で鉄パイプのようなものを振り回している男がいました。
今回の主役「藤原組長」です。
カメラが遠く細かい動きは確認できないんですが、藤原組長が長州選手をボコボコにして去っていきます。
実況席の古舘アナウンサーや、解説の山本小鉄さんもなにが起こっているのか把握できません。
長州選手のセコンドのアニマル浜口選手が
「なんだあれは?どういうことだ!!」
と声を荒げます。
おかしな事態だと悟った藤波選手もリングイン。
頭から出血をした長州選手がリングにたどり着いたことで、リングの中は混沌となります。
出血しフラフラの長州選手に襲い掛かる藤波選手。
この混乱を一回落ち着かせたいのに藤波選手は止まりません。
レフリー、セコンド、解説席の小鉄さん、副社長の坂口征二選手もリングに上がりますが、藤波選手は止まりません。
結局「無効試合」になり札幌のファンは消化不良で帰ることになります。
全員が嫌な気持ちになる中、藤原組長が時の人になる事件です。
こんな事件は現代の新日本プロレスではありえません。
大会によってハッピーエンド・バッドエンドはありますが、メインイベントが無効試合になることは考えれないです。
しかも当時藤原組長は本隊に所属。
ヒールでも何でもないんですよね。
スーパージュニアの決勝に乱入したSHO選手もヒロム選手・YOH選手それぞれにパイルドライバーをおみまい。
無効試合をアピールしましたが、海野レフリーは試合を続行しました。
エンターテイメントがありすぎる現代。
会場に来てくれたお客さんや、テレビのやスマートフォンの前で中継を見てくれているファンをがっかりさせてしまえば、すぐに違うエンターテイメントに乗り換えてしまいます。
毎回毎回「新日本プロレスを見てよかった」と思わせなくてはいけない。
そのくらいシビアに興行を行っているんですよね。
当時現場にいた札幌のファンはがっかりしたと思いますが、事件の現場に居合わせたことは貴重な経験だとも思います。
そんな感じで。
でわ!
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