有田と週刊プロレスとの「四天王プロレス編」を見ました。
90年代、全日本プロレスで行われていたスタイルを「四天王プロレス」
と呼びます。
四天王とは
- 三沢光晴選手
- 川田利明選手
- 小橋建太選手
- 田上明選手
の4人。
歴史を振り返ってみます。
きっかけは主力選手の離脱
四天王プロレスの生まれたきっかけは、主力選手の大量離脱が原因と有田先生はおっしゃっていました。
当時の全日本プロレスの「顔役」天龍源一郎選手は新興団体「SWS」に移籍。
天龍選手を追って阿修羅・原選手・谷津嘉章選手・サムソン冬木選手・ザ・グレートカブキ選手ら中心選手が全日本プロレスを退団してしまいます。
大黒柱の鶴田選手は病気のために戦線離脱。
社長の馬場選手は第一線からは退いていました。
そんな中ジャイアント馬場選手の理想を受け継いだのが三沢・川田・小橋・田上の4人でした。
ジャイアント馬場選手は「凶器攻撃」「流血」「リングアウト」「反則」「ギブアップ」による決着のない3カウントによる決着を望み、リング外の挑発合戦も禁止したことで、試合内容を高めるというスタイルにたどり着きました。
大技を繰り出しあうプロレス
試合内容の進化は技の進化と同じことです。
より激しくより危険な技をレスラーは繰り出し、観客もそれを求めていました。
危険な技をすることで、技を受ける側の「受け身」も進化。
受け身が進化することで、より激しい技を繰り出されるという循環が生まれます。
背中から落とす「バックドロップ」が首から落とすようになり、ついには後頭部を超えてしまい脳天から突き刺すようになってしまいます
リング外での「口撃」を封じられたレスラーは相手を脳天から落とす、コーナーから落とす、エプロンから場外へ落とすというように技のインフレで観客を納得させていました。
あまりにも危険なプロレス。
絶対に真似をしてはいけないプロレスです。
危険なプロレス
この「四天王プロレス」をリアルタイムでは見ていません。
YouTubeでちょこちょこ見ているくらいです。
私が良く見る新日本プロレスでも「頭から落とす」ことが当たり前の時代がありました。
2016年~2019年ころにかけて新日本プロレスのリングは危険な技が飛び交っていたように思います。
特に凄かったのが
- 内藤哲也選手
- 飯伏幸太選手
- ケニー・オメガ選手
の3人。
お互いの事を「人と思わない」ような扱いをしていました。
頭から落とすことは当たり前の試合を繰り返しています。
この3人の試合を見返すと「プロレスラーは凄い」という感情と「危なすぎるだろ!!」という心配が入り混じります。
この3人が私にとっての四天王プロレスでした。
現在開催されているスーパージュニアでの
「エル・デスペラードvs金丸義信」の試合は四天王プロレスと真逆な試合でした。
ヘッドロックのバリエーションで観客を試合に引き込ませる。
いい試合です。
田口監督とヒロム選手の丸め込み合戦もよかったです。
危険なプロレスではなくてもファンを魅了することはできます。
そんな感じで。
でわ!