11.6 大阪大会で鷹木選手の持つ「IWGP世界ヘビー級ベルト」に挑戦するザック選手。
G1クライマックスでは開幕から優勝候補の
- 内藤哲也
- 鷹木信悟
- 飯伏幸太
に全勝したことでインパクトを残しました。
ザック選手の試合は見ている側も頭を使います。
鷹木選手との選手権試合を楽しむために、ザック選手のG1の試合を振り返っていきます。
vs内藤哲也
開幕戦 大阪大会。
優勝候補の内藤選手との試合です。
今年は内藤選手と「IWGPタッグベルト」を賭けて何度も試合をしました。
以前は内藤選手がザック選手の奇想天外なサブミッションに苦しんでいましたが(内藤選手に限らず)徐々に対応してきているように見えます。
7月のシングルマッチでは、終始内藤選手がペースを握った状態で勝利。
この敗戦が悔しかったんでしょう。
G1では新たな動きを見せてくれました。
ダウンしている内藤選手の「頭部へのドロップキック」
カウンターでの「ドラゴンスープレックスホールド」
新たな引出しを開けてきます。
フィニッシュも新技。
インディアンデスロック+アームバーという「絶対動けないだろこれ」という技でした。
見事開幕戦を勝利します。
vs鷹木信悟
大田区大会。
IWGP世界ヘビー級チャンピオンの鷹木選手とIWGPタッグチャンピオンのザック選手の1戦。
はやくもAブロックの天王山です。
鷹木選手は現在ヘビー級のチャンネルですが、以前はジュニアヘビー級で活躍。
動きが早いんですよね。
試合開始すぐに見せたザック選手との攻防は、2人ともにジュニアヘビーのスピード。
まるでオスプレイ選手とのスーパージュニア決勝を見ているよう。
新日本プロレスでは初対決ですが、過去にドイツで試合をしたことがある両者。
解説のデスペラード選手も言っていましたが、過去を調べる事で現在見ている試合がより面白くなります。
vs飯伏幸太
神戸大会。
ザック選手の完勝です。
飯伏選手の左腕に照準を絞り一気にタップアウトまで持っていきました。
飯伏選手の調子が悪かったのか?
と感じる試合です。
飯伏選手の前の試合は石井選手。
ダメージが残っているという見方もできますが、ザック選手も鷹木選手との死闘を制しています。
条件は五分と五分。
あまりにもあっさりと終わったのでザック選手の試合後のマイクも絶好調です。
なんにしても3連戦です。
vsグレート‐O‐カーン
後楽園大会。
ここまで全勝同士の試合です。
このG1でオーカーン選手は「相手の土俵で試合をする」というテーマで戦っています。
もちろんこの試合は「サブミッション対決」
私が選んだG1クライマックスのベストバウトです。
お互いの格闘家としてのレベルが高いので攻防も高度になっていきます。
グラウンドでの細かい関節の取り合い。
この試合を「東京ドーム」や「日本武道館」でおこなったらリングから遠い席のお客さんはついてこれないでしょう。
後楽園ホールという小さめな会場で成り立つ試合です。
最高の試合でした!
vs石井智宏
愛知大会。
この試合もザック選手は腕を攻めます。
石井選手の弱点。
右腕に照準を絞り攻め続けました。
石井選手の顔はゆがみ、右腕はけいれんで震えています。
ただ、ザック選手は違和感を感じていたように見えました。
カメラに顔を抜かれた時
「あれだけ痛めつけたのに、なぜ攻撃できるんだ?」
という表情をみせます。
ザック選手が右腕を攻撃する。
常人ならダウンするところですが、石井選手は打ち返してきます。
攻撃しても攻撃しても石井選手は返します。
石井選手の「気合い」「根性」「タフネス」がザック選手のコンピューターを破壊。
開幕戦から続いた連勝は「トモちゃん」によって止められてしまいました。
vs高橋裕二郎
広島大会。
この試合は解説のライガーさんのおかげでわかりやすく見れました。
ザック選手と裕二郎選手。
一進一退の攻防に見えたんですが、ライガーさんは違った見方をしていました。
「試合開始からずっと裕二郎選手のペースだ」
とおっしゃっています。
2人の試合展開を考えてみると、ザック選手は高速で関節をバンバン決めていくスタイル。
裕二郎選手はゆっくりと試合を進めていくスタイルです。
ザック選手が試合のスピードをあげようとしても、裕二郎選手がブレーキをかけていたんですね。
この解説は凄いですね。
選手として活躍したライガーさんならではのコメントでした。
ザック選手。
石井選手との激闘の疲労もあったんだと思いますが、腕を決めて勝利。
連敗はしません。
vsKENTA
大阪大会。
リングの上にはザック選手とKENTA選手。
解説席に金丸選手がいると、どうしても「NOAH」という4文字が浮かびます。
わたしはNOAHをほとんど見ていません。
KENTA選手のNOAH時代の試合も数えるほどしか見たことがありません。
しかし「新日本プロレス」というリングでこの2人が対角線に立つと「過去を知っていればより楽しめたのにな」と思ってしまいます。
歴史を知ると現代の事がより理解できる
池上彰さんが言っていたんですが、この意味を理解することができた試合です。
この試合の後ザック選手の試合をYouTubeで検索しました。
2012年の金丸選手との試合を視聴。
今よりも線が細く、トップロープの登って飛んでいたことにびっくりしました。
時間がある限り、いろいろなプロレスを見ていきたいです。
ザック選手2敗目。
まだまだ大丈夫!
vs矢野通
宮城大会。
くせ者矢野選手との試合です。
短期決戦でしたが
- 場外での暗闇マッチ
- 少しだけ本気のレスリング
- 手錠デスマッチ
と見どころ満載です。
最後お互いに手錠で繋がれた状態で試合を成立させるのが「プロフェッショナル」でした。
いい試合です!
見事勝利し最終戦を迎えます。
vsタンガ・ロア
横浜大会。
この試合に勝てば決戦進出の望みがありましたが、丸め込みで3カウント奪われてしまいます。
これはタンガ・ロア選手が強かったの一言。
セコンドに邪道選手がいた状態なのに、邪道選手は一切手を出しませんでした。
完敗です。
Bブロックのタイチ選手もタマ・トンガ選手に敗れ、デンジャラス・テッカーズはG.o.Dの2人にシングルマッチで敗れてしまいまいた。
ワールドタッグリーグでリベンジマッチをしたいところです。
おわりに
G1クライマックス最終戦。
柴田選手とザック選手が5分間のシングルマッチを行いました。
300秒というう短い時間でしたが、最高のプロレスが見れました!
こんなサプライズがあるからプロレス観戦はやめられないんですね!!
そんな感じで。
でわ!